ハンガリーで、EU加盟国で初めて中国産のコロナワクチンを接種

1,2月17日放送のNHK/BS1テレビの番組「国際報道」によりますと、2月15日、中国国有製薬会社シノファーム産のコロナワクチンの初期の供給量が、ブダペストの空港に、到着しました。中国産のコロナウイルス・ワクチンは、未だ、EUは承認していませんが、オルバーン首相は、「EUからの供給が遅く、不十分なため、中国産を輸入する」と述べています。

2,2月17日付の朝日新聞夕刊掲載の「世界で進むワクチン接種ーー100人当たりの接種人数」は、次の通りです。それによりますと、ハンガリーは、第14位で、100人当たりの接種は、3,48人です。

(1)イスラエル45.18人(2)英国22.54人(3)バーレーン14,62人(4)米国11,45人(5)チリ9,69人(6)スロバキア4,31人(7)ノルウエー4、28人(8)デンマーク4,09人(9)トルコ3,96人(10)ポーランド3,90人(11)フィンランド3,78人(12)ルーマニア3,57人(13)エストニア3,48人(14)ハンガリー3,48人(15)スロベニア3,42人(16)フランス3,33人(17)ドイツ3,27人(18)ポルトガル3,22人(19)スペイン3,19人(20)ベルギー3,16人(21)イタリア2,84人(22)ルクセンブルグ2,76人

ハンガリーのコロナ感染者状況(在ブダペスト盛田常夫元法政大学教授からの情報)

盛田元教授から、ハンガリーの最近のコロナ感染者状況について、お知らせ頂きましたので、下記にお伝えします。

1、最近のハンガリーの状況は、改善方向に向かっています。2月1日の新規感染者が1,000名前後、死者が100名前後、病院治療を受けている患者が3,800名前後、人工呼吸器装着患者が300名前後となり、状況がかなり落ち着いてきました。病床が不足する病院の緊迫感はなくなりました。死者のほとんどは、高齢者です。

2、隣国の状況が改善していないので、引き続き各種制限措置が継続されており、少なくとも3月1日までは、解除されない見通しです。現在、レストランは、すべてテイク・アウトのみの営業になっており、午後8時以降は、外出禁止です。これにしたがい、スーパー・マーケットは、午後7時で、閉店となっています。

ハンガリー国立大学医学部への日本人留学生(現在約470名以上留学)

1月8日付の朝日新聞に、「ハンガリー国立大学医学部、卒業生110名の勤務先、2021年9月入学生(第16期生)入学願書受付中」との見出しを付けた、ハンガリー医科大学事務局(〒163-1307 東京都新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー7F ,電話03-5321-6771  EーMail:info@hungarymedical.org ホームページwww.hungarymedical.org)の広告が掲載されています。この機会に、ハンガリー国立大学医学部について、日本人留学生の実績、医学部の授業、レベルの高いハンガリーの医学教育について、下記の通り、ご説明いたします。

1、ハンガリーの医学部の実績
(1)ハンガリーは、EUの加盟国であり、卒業と同時に取得できるハンガリーの医師免許は、EU圏内のすべての国で、通用します。もちろん、卒業後帰国して、日本の医師国家試験に、合格すれば、日本の医師免許も、取得できます。ハンガリー国立大学医学部への留学制度が始まって、今年で16年目を迎え、センメルワイス大学(ブダペスト)、セゲド大学、ペーチ大学、デブレツェン大学の4国立大学の医学部には、現在、約470名以上の日本人学生が在籍し、熱心に医学を学んでいます。
(2)2014年に第1期生が日本の医師国家試験に合格してから、現在までハンガリーの医学部を卒業し、日本で医師として働いている卒業生は、90名以上います。医師国家試験を合格した卒業生は、日本の各地の病院で、勤務しており、医療のグローバル化に対応できる優秀な人材あると多くの医療機関関係者の方々から、期待されています。

2、ハンガリーの医学部の授業は、すべて英語
(1)ハンガリーの医学部での講義や、試験はすべて英語で行われるため、英語や生物など、理科系科目に自信がない学生は、半年~1年間の予備コースで学んだ後、医学部に進学することができ、多くの日本人学生は、予備コースから入学しています。
(2)予備コースの入学審査は、英語、生物、化学(または物理)の筆記試験と面接試験ですが、学力以上に、「医師になりたい」という熱意とやる気、コミュニケーション能力など、人物重視の審査です。日本の医学部受験と比べ、容易に医学を学ぶ機会を得ることができます。
(3)今までは、医師の経験や、思い込みで治療が行われてきましたが、それでは間違いが起こる可能性があるので、これからは科学的根拠に基ずく医療の時代になりつつあります。科学的根拠とは、最新の臨床研究であり、その多くは、英語で書かれた論文ですので、英語で医学を学ぶことが今後、医師になる方々にとって、重要になります。
(4)外国人の急患に対応できるコミュニケーション能力を身に付けるため、また、国際学会はもちろん、国内で開催される学会も英語が共通語ですので、ハンガリーで、医学を英語で学ぶメリットは、大きくなると言えます。

3、レベルの高いハンガリーの医学教育
(1)ハンガリーの医学部は、日本の医学部と同じ6年制ですが、教養課程がなく、1年生から基礎医学の勉強が始まります。1~3年生では、基礎医学が中心のカリキュラムとなり、特に解剖学や生理学、病態生理学などは、難関科目ですので、日本の医学部と同様に、入学後は、勉強漬けの日々を覚悟しなければ、いけません。ただし、4年生からは、臨床医学が始まり、病棟に行き、患者を診て回る授業が中心になりますので、医師に近ずいていることを実感できるようになります。
(2)EUと日本のダブル・ライセンスを取得し、英語を駆使できる医師として、グローバルに活躍できることは、大きな魅力です。そのような将来像をモチベ―ションに、頑張る覚悟を持った人にこそ、海外医学部留学は、適した制度といえます。新たな医師への道として、これからの時代にふさわしい「希望にあふれる」選択肢ですので、一人でも多くの優秀な学生に、入学してもらいたいと願っています。

ハンガリーも関与する特別展示会「生と死のはざま―――ホロコ-ストとユダヤ人救済の物語」の開催、2021年1月19日~3月30日、ピースおおさか」(大阪)にて。

関西ハンガリー交流協会の中島裕司事務局長から、ハンガリーも関与している表題の特別展について、お知らせを頂きました。詳細は、次の通りです。

I、開催日程等
1、開催期間:2021年1月19日〈火〉~3月30日〈火)
2、開催場所:ピースおおさか1階特別展示室(大阪市中央区大阪城2-1、電話 06-6947-7208、http://www.peace.osaka.or.jp  最寄り駅 JR森ノ宮駅北出口、Osaka Metro森ノ駅1番出口)
3、開催時間:09:30~17:00(入館は16:30まで、月曜は休館)

II、共催者:
1、ピースおおさか大阪国際平和センター:大阪府民・市民と国内外との相互交流を深めることを通じて、大阪が世界の平和と繁栄に積極的に貢献することを目的として設立された公益財団法人。
2,ENRS(European Network Remembrance and Solidarity、記憶と連帯のネットワーク)
このネットワークは、ドイツ、ハンガリー、ポーランド、スロバキア、ルーマニア(2014年に加盟)の政府機関により設立。20世紀ヨーロッパにおける歴史の記憶と、文化の発展を支援することを目的として、展示会、出版物の発行、ワークショップ、研究訪問、会議に至るまで、幅広いプロジェクトを企画。今現在は、上記5か国に加え、他のヨーロッパ諸国も、オブザーバーなどとして参画。本部はポーランドのワルシャワ。

III、展示会の目的
第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによる迫害で、多くのユダヤ人が犠牲となった。この迫害の中で、危険を冒しながらも、ユダヤ人に手を差し伸べた人々がいた。そのおかげで、生き残ることが出来たユダヤ人もいる。本展示では、12か国のヨーロッパの国々におけるユダヤ人の救済の物語を紹介している。これらの物語は、救済者と生存者がいかにして生き延びたかを、彼らが直面した歴史的背景を踏まえ、その勇気や、強く生きる意思を伝えている。展示の中には、杉原千畝(戦時中、リトアニア領事館に駐在、数千人のユダヤ難民に日本の通過ヴィザを発給し、その命を救った外交官)によって救われた人の証言も、含まれている。ホロコーストにおける救済者と生存者、両者の体験を通して、彼らが「生と死」の狭間にいた状況を感じ取ることで、戦争の悲惨さと平和の尊さを考える機会としたい。

IV、その他
1、展示会では、杉原千畝夫妻の写真等が展示されているほか、1月9日、16日、23日、30日の14:00より、会場で、加藤剛、秋吉久美子主演の杉原千畝の映画「命のビザ」が上映されます。残念ですが、個人は鑑賞できず、グループの方のみの由です。なお、65歳以上は、無料です。
2,開催者からのお願い:マスクは、必ずご着用下さい。体調不良の方は、お断りさせて頂きます。

大鷹正人駐ハンガリ―日本国大使の着任ご挨拶(2020年12月1日)

本年10月19日付で、大鷹正人氏は、駐ハンガリー日本国大使に任命されました(大使のご経歴等については、10月19日付の当協会の公式ブログをご参照下さい)。12月1日付の在ハンガリー日本大使館のホームページは、大使の着任のご挨拶を掲載していますので、下記に、転載させて頂きます。なお、大使は、ご挨拶で、(イ)ハンガリーでは、160社以上の日系企業が活躍しており、経済発展を重視するハンガリーとの関係にとって、とても大きな役割を担っています。現在、ハンガリーに在住する在留邦人の方々は、約、1,700人です。(ロ)近年、ハンガリーでも、生け花、茶道、着物、武道、和食、日本酒、アニメといった日本文化への関心は、非常に高く、それに伴う日本語学習熱も、とても堅調だと聞いています等について、言及されています。なお、ご挨拶の中の番号は、本ブログの筆者が、付けさせて頂きましたので、ご了承さい。

1、今度、駐ハンガリー日本国大使として、着任致しました大鷹正人(おおたか・まさと)です。ハンガリーを含め、欧州での勤務は、初めてとなりますが、この度、アジアに起源を有する欧州の親日国ハンガリーで、これまでの多くの先人の方々が、築き上げてきた両国間の素晴らしい友好関係を更に、発展させていくために、力を尽くせることを、大変うれしく思っています。

2、日本とハンガリーは、1869年、「オーストリア・ハンガリー二重帝国」時代に、国交を樹立し、昨2019年に、両国は外交関係開設150周年を迎えました。この長い歴史の中でも、とりわけ、ハンガリーが体制転換を成し遂げた1989年以降の両国関係の発展には、特筆すべきものがあると思います。体制転換当初、日本政府は、ハンガリーの民主化と市場経済化のために、様々な改革支援を行う一方、日系企業は、いち早くハンガリーに進出し、その経済発展パートナーとして、支えました。こうした日本官民挙げての活動によって、この30年余り、二国間関係は、大きく発展してきました。そして、今や、ハンガリーでは、160社以上の日系企業が活躍しており、それは、経済発展を重視するハンガリーとの関係にとって、とても大きな役割を担っています。

3、勿論、両国の相性の良さは、我々日本人を魅了してやまないハンガリーの魅力に依るところも大きいでしょう。ドナウ川に沿って王宮はじめ、美しい景観をたたえる「ドナウの真珠」ブダぺスト。リスト、バルトーク、コダーイと言った偉大な音楽家を輩出した豊かな文化的土壌。国会議事堂や、オペラ座といった壮麗な歴史的建造物の数々。そして、忘れてならないのは、トカイワインや、最近では、日本でも、知名度の上がったマンガリツァ豚といった豊潤な食文化。私も今回のハンガリーでの勤務を通じて、こうしたハンガリーの無限の魅力に、遭遇できることを、今からとても楽しみにしています。

4、近年、ハンガリーでも、生け花や茶道、着物、武道、和食、日本酒、アニメといった日本文化への関心は、非常に高く、それに伴う日本語学習熱も、とても堅調だと聞いています。こうした日本への関心の高まりが、いつしか日本を訪れてみたいという気持ちとなり、益々多くのハンガリーの方々が、日本を訪問してくれれば、本当に嬉しい限りです。また、来年2021年夏は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会もありますので、これを契機に、両国のスポーツ交流や、ホストタウン交流が活発化し、日本のインバウンド増加の流れとなることを期待しています。

5、現在、ハンガリーに在住する在留邦人の方々は、約1、700人です。在留邦人をはじめとする日本人の皆様の安全・健康の確保や、それに関する活動のお手伝いは、我々大使館にとって、特に重要な任務です。新型コロナウィルス感染症の拡大も踏まえ、皆さまのお力になるべく、全力を尽くして、参りたいと考えていまので、大使館へのご意見・ご要望などは、遠慮なく、お聞かせ頂けれと思います。

6、これから、皆様のご支援、ご協力を賜りながら、両国の友好関係の更なる発展に向けて、精一杯尽力する所存ですので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2020年12月1日

井崎正浩ハンガリー・ソルノク市音楽総監督に、令和2年度外務大臣表彰が、授与されます。

I、12月1日付の在ハンガリー日本大使館のホ―ムページによりますと、表題についての発表は、次の通りです。井崎さんの益々のご活躍を祈念いたします。

1、日本国外務省は、12月1日、井崎正浩ソルノク市音楽総監督に対し、令和2年度外務大臣表彰を授与することを発表しました。

2、井崎正浩氏は、1995年にブダペスト国際指揮者コンクールで優勝以降、ハンガリー国内外でめざましい活躍をし、2007年に、ハンガリー・ソルノク市音楽総監督、及び交響楽団常任指揮者に就任。その後、10年以上に亘り、音楽活動のみならず、音楽総監督として、総合プロデュースを行っています。特に、2011年から行われているソルノク市「ニューイヤー・ダンスコンサート」は、一地方都市でのコンサートにもかかわらず、その優れた内容が評判となるなど、日・ハンガリー二国間音楽交流の促進に、貢献されてきました。

3、外務大臣表彰は、我が国と諸外国との友好親善関係の増進において、顕著な功績のあった個人、及び団体について、その功績を称え、行われるものであり、今年度は、国内外から個人172名、65団体が表彰されます。

II、なお、在ハンガリー日本大使館のホームページによりますと、これまでのハンガリーにおける外務大臣表彰受賞者は、次の通りです。

糸見偲(本ブログ執筆者注、カンヌ映画祭で大賞を受賞したハンガリーの著名な映画監督故コーシャ・フェレンツ氏夫人)汎ヨーロッパ・ピクニック財団理事、ピンツェーシュ・イシュトヴァ―ン プレイヤーズ・スタジオ・デブレツェン代表/芸術監督、リスト・フェレンツ音楽大学(団体表彰)、キラーイ・ヨージェフ ケチケメート青森友好協会名誉会長,香山純子 草月流師範、日本語・ハンガリー語大辞典編集委員会(団体表彰)、ヴィンテルマンテル・ペーテル元ハンガリー外務省グローバル問題担当次官補、ファイチャーク・ジョルジ・マルギットホップ・フェレンツ東洋美術館館長。

ヴィンテルマンテル・ペーテル(Dr.Wintermantel Peter)元ハンガリー外務省グローバル担当次官補が、外務大臣表彰を受賞されました。

I、2020年2月6日付の在ハンガリー日本大使館のホーム・ページによりますと、ヴィンテルマンテル・ペーテル元ハンガリー外務省次官補(現ハンガリー石油ガス会社MOL国際事業担当エキスパート)が、令和元年度の外務大臣表彰を受賞されました。概要は、次の通りです。

1,2月6日、在ハンガリー日本大使館大使公邸で、ヴィンテルマンテル氏に対する外務大臣表彰の伝達式が開催され、佐藤大使より、表彰状、及び記念品が贈呈された。

2、ヴィンテルマンテル氏は、外交官として、外交の現場において、日本・ハンガリー間の友好と交流を促進するとともに、外務省を離れた後も、知日派有識者として、日本の外交政策や、日本・ハンガリー外交史について研究し、両国間の歴史に関する書籍を出版する等、二国間関係の発展に様々な面から、貢献してきたことが評価され、この度の受賞となった。

3、ヴィンテルマンテル氏は、日本ハンガリー外交関係150周年(2019年)に、本表彰を受けることが出来たことを喜び、そして30年以上にわたる日本・ハンガリー関係促進への尽力が、こうして認められたことに感謝すると述べた。

II、1、他方、ヴィンテルマンテル氏は、2009年の日本・ハンガリー国交回復50周年記念事業として、当協会が発行した「日本・ハンガリー交流史1868年―2009年)」に、「日本ハンガリー友好協会の歴史についての考察――1945~1975年」と題して、寄稿している(本ブログの執筆者が、日本語への仮訳を担当)。その中には、戦時中、同盟通信社のブダペスト特派員として、ブダぺストに駐在した故小田善一氏(戦後東京タイムス紙の社長に就任)が、ナチスドイツに迫害されたハンガリー系ユダヤ人を、第2次大戦終了まで、かくまったことも、記載されている。

2、なお、ヴィンテルマンテル氏は、日本研究で、在ブダぺストのエトヴェシュ・ローランド大学より、博士号を授与された。また、かって、ヴィンテルマンテル氏は、外交官として、駐日ハンガリー大使館に勤務された。

ホロコーストを生き延びた戦後のハンガリーを描いたハンガリー映画「この世界に残されて」の上映(12月18日よりシネスイッチ銀座で)

I、『シネスイッチ銀座」(電話:03-3561-0707、www.cineswitch.com)のホームページ等によりますと、表題の映画は、次の通りです。

1、題名:この世界に残されて
2、監督:バルナバーシュ・トート
3、上映場所:シネスイッチ銀座(東京)
4、上映期日:2020年12月18日より。
5、映画のあらすじ:ナチスドイツによって、約56万人のユダヤ人が殺害されたハンガリー。ナチスによるホロコーストを生き延びた16歳の少女クララと42才のアルド。家族を喪い、傷ついたクララは、寄り添うことで、人生をとりもどしていくが、ソ連の弾圧により、再び二人の運命は、時代に翻弄されていく。
6、その他:(1)主な受賞歴 2020年米アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト選出、ハンガリーアカデミー賞、エルサレム・ユダヤ人映画祭栄誉賞
(2)なお、ブダペストには、ヨーロッパ最大のシナゴーグ(ユダヤ教会)がある由です。又ネットのWikipediaによりますと、ハンガリー出身の著名なピア二ストのシフ・アンドラーシュ氏の両親は、ホロコースの生き残りだそうです。

II、1、他方、日本の外交官杉原千畝(すぎはら・ちうね)は、リトアニア領事館在勤中、ユダヤ難民6,000人に、日本の通過ヴィザを発給して、その命を救いました。このブログの筆者は、米国のマイアミに在勤中、ユダヤ教会で開催された杉原の映画会で、杉原からヴィザを発給された方と、お会いしました。その高齢の男性の方は、車イスに乗って、筆者のところに来て、泣きながら感謝していました。

2、以来、筆者は杉原の功績に関心を持っています。東京飯倉の外務省外交資料館に、杉原が発給した方のリストが展示されています、ユダヤ難民がウラジオストクから、日本に上陸した敦賀にお住まいで、旧知の杉原の研究者の古江孝治(ふるえ・たかはる)氏に、杉原のリストに、ハンガリー系ユダヤ人の方の氏名が、掲載されているか、調べて頂きましたが、掲載されていないとのことです。最近古江氏は、「杉原千畝の実像ーー数千人のユダヤ人を救った決断と覚悟」をミルトス社から出版されました。その中には、杉原が戦後外務省を退職後、日本商社の支店長当時、モスクワ駐在の日本のテレビ局の特派員との貴重なインタビューも、掲載されています。詳細は、ネットで、古江孝治をご検索下さい。

当協会副会長で、著名な指揮者の小林研一郎氏と、ハンガリー留学中のチェロ奏者水野優也氏によるコンサート(2021年1月15日、及び16日、サントリーホール)

日本フィルハーモニー交響楽団のホームぺージによりますと、表題のコンサートは、次の通りです。
1、日時:2021年1月15日(金)19:00、及び16日〈土)14:00

2、場所:サントリーホール(東京)

3、曲目、及び出演者:(1)チャイコフスキー、「ロココ風の主題による変奏曲イ長調op.33」〈指揮:小林研一郎。チェロ奏者:水野優也。オーケストラ:日本フィルハーモ二ー交響楽団)。(2)マーラー、「交響曲第1番”巨人”二長調」(指揮:小林研一郎、オーケストラ:日本フィルハーモニー交響楽団)

4、その他
(1)今年喜寿の80歳を迎え、文字通り、日本の指揮界の巨匠「炎のマエストロ」となった小林研一郎。その彼が取り上げるのは、マーラーが描く青春賛歌。ベートーベンゃ、チャイコフスキーと並んで、小林のライフワークのマーラー。いくつもの巨大な作品を遺したマーラーの若き日の所産である交響曲第1番「巨人」は、清々しい自然描写から、喜悦、苦悩、勝利までを描いた壮大な作品。

(2)前半は、マエストロ小林と同様、ハンガリーで音楽を学ぶ俊英の水野優也(日本音楽コンクールのチェロ部門で、第1位、聴衆賞を受賞)を迎え、チャイコススキーの「ロココ風の主題による変奏曲」をお送りする。上品なメロディーとチェロの技巧性がふんだんに盛り込んだ昨品。
後半は、マーラーの「交響曲第1番”巨人”」。指揮は小林研一郎、オーケストラは、日本フィルハーモ二ー交響楽団。

ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学留学中の水野優也さんが、第89回日本音楽コンクール(毎日新聞・NHK共催)チェロ部門で,第1位

毎日新聞等によりますと、表題関係の報道は、次の通りです。水野さんの益々のご活躍を祈念いたします。

1,10月27日、東京オペラシティで開催された表題のコンクールのチェロ部門で、水野さんは、第1位となった。また、岩谷賞(聴衆賞)、徳永賞、黒柳賞も受賞し、コンクールの最終日には、全部門で最も印象に残る奏者に与えられる増沢賞も受賞した。

2、水野さんは、1998年生まれ。東京都出身。6歳より、チェロを始める。特待生として、桐朋学園大学音楽部ソリスト・ディプロマ・コース終了。現在ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学にて、ミクローシュ・ぺレ-二のもとで、研鑽を積んでいる。

3、他方、水野さんは、第13回東京音楽コンクール弦楽器部門第1位、及び第23回コンセールマロニエ21弦楽器部門でも、第1位となっている。また、水野さんは、ソリストとして、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、及び読売日本交響楽団などと、共演している。

ハンガリー国立リスト音楽芸術大学を卒業されたピア二ストの谷本聡子札幌大谷大学主任教授が、「令和2年度札幌芸術賞」を受賞されました。

表題についての報道等は、次の通りです。谷本教授のますますのご活躍を祈念いたします。

1、札幌市のホームページに掲載された北海道新聞は、「11月16日、札幌市は、市内で美術、文学、音楽などの文化芸術振興に大きな功績があった個人、団体に贈る本年度の「札幌芸術賞」にピアニストの谷本聡子さんらを選出したと発表した。谷本さんは、ピアニストで活動しながら、各種音楽会企画や、コンクールの審査員を長年務めた。」と、報道しています。

2、また、札幌大谷大学の11月19日付きのお知らせは、「受賞の理由は、谷本教授は、教育者として、北海道における音楽界の人材育成、大学の音楽部の設置にも尽力し、ハンガリーと長年、国際交流も、続けてきた」と記載しています。

3、なお、ネットのWikipediaによりますと、谷本さんは、1997年には、札幌市民芸術大賞を受賞しました。また、2017年には、ハンガリー共和国の文化勲章を受章されました。

11月21日現在のハンガリーの新型コロナウイルスの感染状況(在ハンガリー盛田常夫元法政大学教授からのご連絡)

在ハンガリーの盛田さんから、表題について、次のご連絡を頂きました。

1、現在の新型コロナ感染状況です。連日、4,000名の新規感染者、100名を超える死者(主として、高齢の基礎疾患患者)が、出ています。11月21日より、65歳以上の人々の特別ショッピング時間が、制定されました。平日9-11時、週末8-10時は、65歳以上のみが、入店できます。春の制限とは異なり、65歳以上の人々は、この時間帯以外でのショッピングも、可能です。

2、累積死者数 4、008名。病院で治療中の患者数 7、598名。人口呼吸器装着患者数 638名。
現在のactiveの患者数 133,853名。

3、幼稚園の5%、小学校の3%が休園・休校している。中・高等学校、及び大学は、リモート授業、

ハンガリーと日本のこけし展(ハンガリー文化センター主催、ハンガリー大使館後援、11月20~11月25日)

表題のこけし展は、次の通りです。11月20日の開会式には、パラノビッチ・ハンガリー大使も、出席されました。

1、展示名:日本創作木人形作家現代の名工青木蓼華と、ハンガリー国こけし作家トート・ヴァーシャルヘイ・レーカの二人展
2、主催者:ハンガリー文化センター、後援:ハンガリー大使館、協力:とげぬき地蔵尊 高岩寺、東京こけし友の会
3、開催期日:2020年11月20日(金)~11月25日(水)
4、開催場所:とげぬき地蔵尊 高岩寺(東京都豊島区巣鴨3-35-2、JR巣鴨駅から、徒歩6分)
5、出品者
(1)青木蓼華:昭和33年ごろから、創作こけしの制作を始め、日本画を基礎とした創作彫像こけしの技術を確立、「黄綬褒章」の叙勲の他、内閣総理大臣賞等多数受賞。
(2)トート・ヴァーシャールヘイ・レーカ:2002年に神戸大学へ留学。こけしをテーマにして書いた童話がきっかけで、2011年からこけしの制作を開始。日本の”美”を外国人として解釈し、表現されている「Kako(katagami kokeshi)]ブランドを立ち上げ、これまで約1万体の作品を制作。全日本こけしコンクール経済産業大臣賞(外国人初受賞)等受賞多数。
6.その他:入場無料、併せてハンガリー物産展も開催。

金井俊文ソルノク市立交響楽団指揮者が、佐藤地駐ハンガリー日本大使より、在外公館長表彰を受けられました。

1、在ハンガリー日本大使館のホームぺージによりますと、表題の表彰は、次の通りです。金井さんと佐藤大使の表彰式の写真は、ホ―ムページに、掲載されています。金井さんのますますのご活躍を祈念いたします。
(1)11月10日、在ハンガリー日本大使館大使公邸において、金井俊文(かない・としふみ)ソルノク市立交響楽団指揮者の在外公館長表彰が行われ、佐藤大使より、表彰状及び記念品が贈呈されました。
(2)金井指揮者は、ソルノク市立交響楽団、トゥールシュ財団チャリティー・コンサート等でのハンガリーにおけるオーケストラの指揮者として、日本とハンガリーの音楽交流に貢献してきたことが評価され、この度の表彰となりました。今後も、ハンガリーにおける次世代の日本人指揮者として、ハンガリーの人々から尊敬され、親しまれ、相互理解と友好親善に、ますます寄与することが、期待されます。
(3)表彰の場には、金井指揮者に近しい方々が、集まり、和やかな雰囲気の中、お祝いの言葉が、述べられました。

2、ネットのWikipediaによりますと、金井さんの主な経歴は、次の通りです。受賞歴等、詳細は、Wikipediaを参照下さい。
(1)1984年群馬県生まれ。日本指揮者協会会員。現在ブダペストを本拠とし、ヨーロッパ各地と日本で活動している。
(2)桐朋学園大学音楽学部と、洗足学園音楽大学大学院で学ぶ。2015年ハンガリー国立リスト音楽院大学院を、史上初の外国人卒業生として、最優秀の成績で、ディプロマを取得し、卒業。
(3)卒業後、国立ブダぺスト・オペレッタ劇場の副指揮者として、ライフワークであるウィーン・ハンガリー・オペレッタ作品の上演と、研究の研鑽を積む。

11月14日現在のハンガリーのコロナウイルス感染者数等の状況(在ブダペスト盛田常夫元法政大学教授からのご連絡)

盛田さんからのご連絡によりますと、表題の状況は、次の通りです。他方、盛田さんによりますと、11月12日にブダペストのプシュカシュ(戦後ハンガりーが輩出したサッカーの名選手)・アリーナで、開催された欧州サッカー選手権プレーオフ決勝戦で、ハンガリーは、アイスラドを2-1で破り、来年本選への出場権を獲得した由です。

1、11月14日のハンガリー政府の発表によれば、過去24時間のコロナウイルスの新感染者数は5,000名(5、097名)を超えたということです。累積感染者数は、131,878名、現在のactiveな感染者は、99,202名、病院で治療を受けている患者は、6,690名、このうち人口呼吸器治療を受けている患者は、518名、累積死者は2,882名ということです。

2、死者の平均年齢は76歳。若い人の犠牲者に見られる基礎疾患は、糖尿病と報告されました。

2020年11月26~29日、東京・日比谷の日生劇場で、ハンガリー出身のレハールのオペレッタ「メリー・ウイドー」が、東京二期会(電話03-3796-1831)により、公演されます。

11月5日付朝日新聞夕刊に、同紙吉田純子編集員の表題の記事が、掲載されていますので、要旨を次の通り、転載させていただきます。

1、ベルリン在住の指揮者、沖澤のどかが、今月東京二期会のレハール「メリー・ウィドー」を率いる。大人のウィット満載、オペレッタの精髄だ。「ウイーンの「夜の街」を、心ゆくまで、楽しんでいただけたら」

2、音楽と本能で、共振し、実に幸せそうに指揮をする。「人間って、人生っていいものだな、と信じさせてくれる楽しい作品を今振らせて頂けたのは、本当に幸運でした。ここではないどこかへ、必ずお客様を連れていく」

3、一方で、「楽譜に書いていることだけをやっても意味がないのが、オペレッタの難しさ」とも。たとえば同じ3拍子でも、マズルカや、ワルツなど、民族性を移す多様なリズムによって、それぞれの人物の故郷や、心のありようをごく自然に伝えなければならない。浮気や、不倫も笑い飛ばす。人を正すのではなく、自分の人生を楽しもう。幸福であるためには、もっといい加減にならなくちゃーー。オペレッタは、人生を楽しく生き抜く知恵の宝庫でもあるのだ。

ハンガリーでのコロナ感染者の急増に対するハンガリー政府の非常事態権限(在ブダぺスト盛田常夫元法政大学教授よりのご連絡)

11月5日の当協会の公式ブログでも、お伝えしましたが、大変お気の毒なことに、他の欧州諸国と同様に、ハンガリーでも、コロナの感染者が、急増しています。急増に対処するハンガリー政府の非常事態権限について、11月9日に、盛田元教授からご連絡を頂きましたので、次の通り、お伝します。

1、11月10日に、国会で政府に非常事態権限を付与する法案が、成立する見込みです。90日間の権限付与になりますが、とりあえず30日限定の非常事態措置が導入されます。

2、導入される制限措置は、以下の通りです。
(1)全ての集会の禁止
(2)レストランの営業停止。ただし、配達営業はOK。会社の食堂は、営業可能。
(3)店舗(小営業)は、午後7時まで。
(4)ホテルは、一般旅行客の受け入れを禁止。ビジネス関係者のみ、宿泊可能。
(5)一般行事の禁止。
(6)家族(個人)の集まりは、10名を上限とする。
(7)結婚式の披露宴は禁止。教会及び一般の結婚式へは、家族のみ、参加可能。
(8)葬儀の参加者は、50名を上限。
(9)プロ・スポーツ行事は、無観客で実施可能。野外での個人のスポーツはOKだが、アマチュアの集団スポーツは禁止。
(10)野外スポーツ施設、フィットネス・クラブ、屋内プール、劇場、博物館、動物園は閉鎖。
(11)高等教育は、オンライン授業。高等教育に付随する寮も、閉鎖。保育園・幼稚園・小学校(14歳以下)は、引き続き開校。

ハンガリーでのコロナ・ウイルスの感染状況(在ブダペスト盛田常夫元法政大学教授からのご連絡)

最近ヨーロッパでは、コロナの感染者が、再び急増しています。ブダペストでは、10月には、国際柔道大会が開催(日本選手は、コロナのため、不参加)され、最近では、日本から北島康介選手等が参加して、国際水泳大会が開催されています。他方、大変お気の毒ですが、人口1,000万人のハンガリーでも、コロナ感染者が急増し、11月3日の一日だけでも、新規感染者は、4,219名、死者は、90名と報告されています。ブダペストにお住まいの盛田常夫元法政大学教授より、ハンガリーのコロナの感染状況について、ご連絡を頂きましたので、次の通り、ご紹介いたします。

1,11月4日、ハンガリー政府から発表されたデータによれば、11月3日の新規コロナ感染者は4,219名、死者は、90名と報告されている。死者のほとんどは、高齢の既往症を有する人で、これまでの死者の平均年齢は、76歳とされている。

2、この結果、現在の感染者(回復者を除く)数は67,693名で、このうち病院で治療を受けている患者は、4,871名、人口呼吸器装着患者は、355名となった。累計死者は2,063名。

3、この傾向が続くと、12月中には、病床が満杯になるので、オルバーン首相は、11月3日、深夜12時から午前5時までの外出禁止を打ち出した。ただし、仕事の関係等で、家を離れることは、この規制外になる。マスク装着の厳守も強調されているが、一般的なレストランの営業停止には、踏み込んでいない。あくまで夜の娯楽施設の営業制限と、スポーツや行事参加者のディスタンス確保を強調している。

4、学校の開校は、保持されているが、感染者が出た67の保育園、6つの学校が臨時休校になっており、16校42クラスで、リモート事業が行われている。