ハンガリーのコロナ感染状況(4月1日現在)、及びハンガリーの周辺国の状況(在ブダペスト盛田常夫元法政大学教授からの情報、その2,)

I、ワクチン接種の現状
1、接種を希望しない教職員は、学校構内への立ち入りが禁止になる可能性があるが、実際どうするのか、現在まで政府の方針は、決められていない。ワクチンへの疑念がある人だけでなく、リモート授業が楽だという教員が、接種を受けないというケースも見受けられる(別荘地から、リモート授業している教員のケース)。
2、先週末には、緊急措置として、妊娠中期以降の妊婦への接種(希望者)が行われた。ファイザー製と、モデルナ製のワクチンが使用された。
2回目のワクチン接種は出産後、6週間を経過した後となる。
3、ワクチン接種は接種希望者で、政府のホームページでの登録を終えた人々だけが、対象になる。希望者で接種を受けていない人の数は、100万人で、4月中には、希望者全員の接種が終わると考えられる。ちなみに筆者〈盛田元教授)はやや遅れて、2月中旬に接種登録を行った、3月中旬になって、スプートニク(ロシア製)の接種ができるという連絡(メール及びSMS)を受けたが、これを断った。かなり後回しにされると思ったが、10日ほどして、地区の診療所医師からファイザーの接種が予定されていると連絡があり、その後、メールと電話で,接種場所と時間の指定を受けた。
4,ハンガリーでは、健康保険証番号を通して、全てのデータ追跡が行われている。既往症も病院の診断歴もすべて、医師が保険証番号にアクセスすれば、開示される。保険掛け金の滞りがあれば、診療や、薬剤の提供が自動的に停止されるようになっている(コロナの接種だけは、被保険資格を失っても可能)。また、薬剤の購入は保険証番号を薬局で示すだけで可能になる。医師はクラウドに処方箋をアップロードするだけであ
る。病院現場でのサービスは良くないが、データの電子化と、それを使ったサービスは、かなり進んでいる。
5,筆者〈盛田元教授)の接種場所は、センメルワイス医科大学心臓病病院(ブダペスト12区)で、接種指定時間付近には、常に10-15名ほどの行列ができていたが、医科大学生などの学生が次々と人々を案内し、10分程度の待ち時間で接種を受けた。当日は、妊婦への臨時接種が開始されたこともあって、若い女性が多数接種を待っていた。接種後は特に指示がなく、直ぐに帰途に就いた。
6,1回目の接種をうけた人々に、順次プラスチック製の接種証明カードが送られているが、ワクチンのタイプは記されていない。とりあえず、ハンガリー政府が発行するものだが、EU基準が導入されれば、新たなカードの発行が必要となろう。

II、ハンガリーの周辺国の状況
1、先週末、セルビアでは、予約なしで、無料で接種が受けられることを宣言した。しかも、外国人も受けられるというので、周辺諸国からの外国人がセルビアの接種アポイントの行列する光景がテレビで、放映された。ファイザー製のワクチンが接種されていた。
2、チェコ政府は、ロシア製のワクチン導入を検討しているが、いまのところ、EU薬事局の許可のないワクチン接種を行わないと宣言している。
3、スロバキア政府は、ロシア製のスプートニクを輸入したが、閣内不一致で、首相が辞任することになり、事態は混迷している。スロバキアでは、昨年2度にわたって、国民の半数を動員した大規模なPCR検査と、抗体検査が行われ、高く評価されたが、感染拡大が止まらず、いったい
あの検査が何だったのかという問題が発生している。治療薬がない現状で、検査を行うだけでは、何の解決にもならないことが、明確になった。
4、オーストリア首相は、EUのワクチン輸入が遅れていることを批判しており、Sputnik輸入の検討を始めた。
5、以上のように、欧州では、感染拡大が止まらず、経済活動の停止による損失が大きいので、ワクチン接種の拡大によって、経済活動再開を速めるという方向が追及されている。

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