ハンガリーのシ-ヤールト―外務大臣のNHKとのインタビュー

I、国連の「犯罪防止刑事司法会議」(京都コングレス)に出席したシ-ヤールトー外務大臣は、3月9日、NHK・BS1の番組「国際報道」の池畑修平キャスター(当時)と、オンライン・インタビューを行いました。同日夜放送されたインタビューの概要は、番組のテキストによりますと、下記の通りです。なお、外務省のホーム・ページの3月9日付報道発表によりますと、同日、茂木外務大臣は、シーヤールトー外相と会談を行いました。また、2月15日の報道発表によりますと、V4〈ヴィシェグラード4〉発足30周年に際し、茂木外相は、V4各国の外相(ハンガリー、スロバキア、チェコ、ポーランド)宛て、祝意を発出しました。両報道発表につきましては、外務省のホーム・ページをご参照ください。

(1)EU当局が許可していない中国やロシアで開発された新型コロナ・ワクチンを(EU加盟国の)ハンガリー国民に接種していることについては、「EUによるワクチンの調達は遅く、供給された量も、想定より少ない。国民の命を守るには、必要だった」と述べました。
(2)そのうえで、ワクチンの供給を受けることで、中国などの影響力が強まるという見方が出ていることについては、「ワクチン購入の交渉にあたって、外交政策について、話をしたわけではない」と述べて、こうした見方は、あたらないという考えを示しました。
(3)ハンガリーのオルバーン政権は、自国のメディアへの介入を強めているなどと指摘されていますが、シーヤールト―外相は、「報道の自由が脅かされているというのは、フェイク・ニュースだ」と主張しました。

2,他方,シーヤールトー外相は、表題のインタビューで、下記も、述べました。
(1)今回の訪日は、会議出席の他、日本や東南アジアとの関係を深めるのが、目的だ。
(2)在ハンガリーの日本企業は、ハンガリー経済に、大きな役割を果たしている。
(3)EU加盟国は、歴史や置かれている状況が異なるので、批判するだけでなく、尊重することが、EU強化につながる。

ハンガリーの著名な作曲家バルトークの子息による著書「父・バルトークーーー息子による大作曲家の思い出」のご案内

3月22日付の朝日新聞に、表題の著書の広告が掲載されていますので、ご参考までに、下記にご紹介いたします。

「1、大作曲家バルトーク、知られざる後半生の真実とは。
教科書にも載るハンガリーの大作曲家バルトーク。その後半生(日常生活や作曲活動、性格など)を次男ぺーテルが詳細に記述した貴重な著作。
親子で交わした大量の書簡集と、数々の貴重な写真も収載。
2、著者等:ペーテル・バルトーク。村上泰裕訳。定価4,000円(税抜)
3、出版社:スタイルノート (電話042-329-9288、東京都国分寺市南町2-17-9-5F)」

日本ハンガリー友好協会副会長で、著名な指揮者の小林研一郎氏が、2020年度の日本芸術院賞、恩賜賞を受賞

1,3月19日付の朝日新聞によりますと、芸術分野で顕著な業績をあげた人に送られる2020年度の日本芸術院賞に、指揮者・作曲家の小林研一郎氏(80歳)ら6人が選ばれました。受賞の対象は、長年にわたる音楽芸術文化全体に及ぶ幅広く卓越した活動です。
この度の受賞を、衷心よりお祝い申し上げます。益々のご活躍を祈念いたします。

2,小林氏は、福島県出身ですので、3月19日のネットの「ヤフー・ジャパン・ニュ―ス」に、「福島民報」紙の関連記事が、掲載されています。ご参考までに、その要旨を下記に転載させて頂きます。
(1)日本芸術院は、3月18日、優れた芸術活動を表彰する2020(令和二)年度の日本芸術院賞に、いわき市出身の世界的指揮者・作曲家の小林研一郎さん(80歳)を選んだと発表した。小林さんは、特に業績が顕著として、恩賜賞も贈られる。
(2)小林さんは、日本フィルハーモニー交響楽団桂冠名誉指揮者、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦交響楽団桂冠指揮者などを務めている。情熱的な指揮ぶりで、「炎のコバケン」と称される。国内外で、高く評価されており、日本の音楽文化の発展に貢献してきた。東京芸術大名誉教授も務め、多くの若手音楽家を育てている。
(3)磐城高校、東京芸術大音楽部作曲科、同指揮科卒。1974年、ブダペスト国際指揮者コンクールで一位、特別賞を受けた。1988年、日本フィル首席指揮者、2014年に桂冠名誉指揮者となった。2011年に、文化庁長官表彰、2013年に旭日中授章を受けた。2020年には、ハンガリーの最高位の勲章「ハンガリー国大十字功労勲章」を受賞した。
(4)作曲家としても活躍し、1999年の日本・オランダ交流400年記念依嘱作品「パッサカリア」は、各地で再演されている。
(5)東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生後、福島県内で、たびたび公演を催し、福島県民を元気ずけている。小林さんは、「とても光栄。支えてくれる人達に、感謝したい」と喜びを語った。

コロナ感染拡大阻止のためのハンガリー政府の新たな制限措置(3月4日発表、在ブダペスト盛田常夫元法政大学教授よりの情報)

1,3月4日の発表によりますと、3月1日のコロナ新規感染者数が6,278人、死者が152人、入院患者が6,554人、うち人口呼吸装着者が639人となり、コロナ感染の拡大措置のために、ハンガリー政府は、新たな制限措置を導入しました。

(1)幼稚園、小学校は4月7日まで休園・休止。高等教育は、これまで通り、リモート授業。
(2)3月8日から3月22日まで、食料品店、薬局、ガソリン・スタンドを除くすべての店舗の休業。
(3)私立のクリニックを除き、すべてのサ-ビスの提供の停止。
(4)フィットネス・クラブの2週間の休業。スポーツ・イベントや、トレ-二ングは、無観客で許可。
公園は、開放。野外での散歩などは、一定の距離をとること。
(5)可能な限り、ホーム・オフィスを選択すること。
(6)屋外でのマスク装着の義務。
(7)国境の往来の制限。
(8)ホテルや、レストランなど、これまで賃金保障と、減税措置を受けてきた事業は、引き続き、営業禁止期間も、支援を受けることが出来る。

2,3月1日から施行された新たな医療制度改革(医療従事者へのチップの廃止等)によって、11万人の医療従事者のうち、およそ5,000名が、契約書の署名を拒み、公的医療機関から離脱したことがわかりました。

文化庁長官に、著名な作曲家の都倉俊一氏が、4月1日付で就任(ご尊父は、元駐ハンガリー日本国大使の故都倉栄二氏)

1,3月6日付の朝日新聞によりますと、「あずさ2号」「「五番街のマリーへ」「どうにもとまらない」等多くのヒット曲を生み出した著名な作曲家で、日本音楽著作権協会の前会長で、特別顧問の都倉俊一(とくら・しゅんいち、72歳)氏が、4月1日付で、文化庁長官に就任されます。

2、萩生田文部科学大臣は、3月5日の定例記者会見で、「音楽や、舞台関係者との様々な気脈を通じたものもあるので、現場の声をくみ上げ、コロナ禍収束した後に、どうやって文化を再起動させていくかにも、力を尽くして頂きたい」と述べました。

3,なお、ネットのWikipediaによりますと、都倉氏のご尊父の都倉栄二氏は、1773年より75年まで、駐ハンガリー日本国大使を務められました。当時、都倉氏はハンガリーを訪問されたことがあります。他方、都倉大使は、ハンガリーと由緒のある著名な指揮者の小林研一郎氏と、交流された由です。

山形県遊佐(ゆざ)町と、ハンガリー・ソルノク市との姉妹都市間の国際交流

遊佐町発行の広報誌に、表題のテ―マが掲載されていますので、転載させて頂きます。コロナ禍にもかかわらず、「オンライン・ミーティング」をされるなど、活発な交流をされています。

1,遊佐町とソルノク市間のオンライン・ミーティング
(1)2月10日、国際交流の一環として、ソルノク市と初のオンライン・ミーティングを行いました。ソルノク市長、遊佐町長、日本・ハンガリー友好協会より、高橋良彰氏、佐藤秀彰氏が参加し、コロナ禍における双方の近況報告や、最近の話題、今後の交流について、話しあいました。
(2)また、「クリスマス・ギフトを贈ろう!」企画についても触れ、サライ市長からは、「見たことのない素晴らしいもので、たくさんの人の手によって、作られたことが見て分かりました。改めて皆さんに、感謝します」とお礼の言葉が、述べられました。

2、ソルノク市へのクリスマス・ギフト
(1)昨年、10月に製作を開始した「ソルノク市へのクリスマス・ギフト”千羽鶴”」が無事完成し、メッセージとともに、「ソルノク市役所」、及び「ヤ―ス・ナジクン・ソルノク県庁」へ贈りました。
(2)折鶴は、過去の派遣団員や、小中高生、国際交流者等、あわせて約80名もの皆さんから製作頂き、2種類の千羽鶴を作ることが出来ました。沢山のご協力ありがとうございました。

3,遊佐町・ハンガリー交流展の開催
(1)日時:3月13日〈土〉~28日〈日)、午前9時―午後9時
(2)会場:遊佐町生涯学習センター3階展示室
(3)内容:写真で体験するハンガリー派遣行程、交流の足跡等、ソルノク市長・ソルノク県知事からのクリスマス・ギフトへのお返事などを展示します。
(4)照会先:遊佐町企画課企画係 電話0234-72-4523、NPO法人いなか暮らし遊佐意見広場
電話0234-43-6941

天皇陛下お誕生日に際する大鷹正人駐ハンガリー日本国大使のメッセージ

在ハンガリー日本国大使館のホームページによりますと、2月23日の天皇陛下のお誕生日に際する大鷹駐ハンガリー大使の次のメッセージが掲載されていますので、転載させて頂きます。メッセージの中では、令和時代に入ってからの日本とハンガリー間の主な出来事についても、言及されています。なお、メッセージの中のV4(ヴィシェグラード4か国)は、外務省のホームページによりますと、次の通りです。「ヴィシェグラード4か国(V4)は、1991年2月、ハンガリーの北部のヴィシェグラード(Visegrad)において、チェコスロバキア〈当時〉、ポーランド、ハンガリーの大統領によって、3か国の友好と協力を進めるために、発足した協力の枠組みです。1993年1月のチェコスロバキア分離に伴い、4か国で構成されることになりました。年1回の公式首脳会合の他、議長国が策定する行動計画の下、大統領、首相、外相、専門家レベルで各種会合が開催されています。」

「2月23日の天皇陛下のお誕生日に際し、お祝いの御言葉を申し上げます。

天皇陛下のご即位による令和の時代は、日本・ハンガリー両国の外交関係開設150周年という喜ばしい年に幕を開けました。その年、2019年には、佳子内親王殿下が、同周年を祝すために、初の公式外国訪問先として、ハンガリーをご訪問され、両国は友好ムード一杯に包まれました。

令和の2年目、昨2020年は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界全体が試練の年となりましたが、そうした中でも、日本・ハンガリー両国は、日本がハンガリーにアビガンを供与し、ハンガリーが日本人ビジネス関係者に対し、入国規制の特別緩和を行う等、その友好と協力の絆をしっかりと守り、育んだと思います。御即位3年目となる2021年は、日本では東京オリンピック・パラリンピック開催、また、ここハンガリーでは、V4発足30周年という両国にとって、飛躍の年となります。

天皇陛下のお誕生日を迎えた本日、両国の友好関係が引き続き発展し、両国国民がこれからも変わらず、深く
尊敬しあっていくことを心より祈念しっつ、祝意メッセーを添えさせて頂きます。」


ハンガリーの3月1日現在のコロナ・ウイルス感染者数等(在ブダペスト盛田常夫元法政大学教授からの情報)

盛田元教授から、表題の情報を頂きましたので、お知らせします。
1、ヨーロッパのコロナ状況は、第3波に入ったと言われています。ハンガリーでも、一時期の低減傾向から、再び感染者の上昇が始まっています。幸い、死者の数に大きな変動はありませんが、感染者の数が、ここに来て、急激に増えています。

2,3月1日の報告では、1日の新規感染者数が4,326人、死亡者が84名(累計15,058人)、病院で治療を受けている患者が5,679人、人工呼吸器装置の患者が、537人となっています。ハンガリーの人口は、ほぼ東京と同じで、日本の人口の10分の1という比較で考えると、相対的に、かなりの数だと言えます。

3、ハンガリー政府は、ワクチン接種が進まないとの状況は、変化しないとしており、中国ワクチン接種のキャンペーンを始めています。すでに、今週から中国ワクチンの接種が始まっています。ただし、接種はインターネットで登録人たちだけに行われ、現在の登録数は、300万人には、到達しないと思われています。そのため、オルバーン首相や、大統領が積極的に、中国ワクチンの接種を受け、国民に接種を受けるように、アピールしています。しかし、接種に慎重な人々が多く、特に中国ワクチンには、懐疑的な人が多いのが、現状です。政府は、「左翼が中国ワクチン反対のキャンペーンを張って、国民の命を犠牲にしている」と、国営テレビで連日、野党=左翼という図式で、攻撃しています。基本的にワクチンの種類を選択することは、できません。もし中国ワクチンの接種を断った場合には、順番待ちの最終尾に回されることになります。ただし、65歳以上の基礎疾患のある高齢者には、Pfizerワクチンを打つという暗黙のルールがあるようです。

4、ハンガリーの体制転換から、30年を経て、社会主義時代から続いてきた医師や看護師へのチップが、廃止されることは歓迎されるべきことですが、他方で、医師の兼業が厳しく制限されるので、多くの医師や、看護師が公的病院を離れるのではないかと、危惧されています。コロナ禍の中、ハンガリーは、難しい時代を迎えています。